火事で焼け残った金庫、でもカギがない

火事で金庫も被害に

火の不始末は必ずと言っていいほど不幸な結果をもたらします。その不幸な結果とは、大抵の場合、火事という大事件に発展してしまうと言えるでしょう。そんな火の不始末の経験者であるのが私であり、火の不始末によって家を全焼させた経験があるのもまさしくこの私です。家の全焼は私から多くのものを失わせましたが、ただ一つ残ったものがあります。それは火事で焼け残った金庫です。耐火性のある金庫を購入していたことから、焦げてはいるものの内容物についてはそれほど損害がない状態で金庫は現存しているようでした。しかし、この火事で金庫が焼け残ってくれたのはいいのですが、一つの問題があります。それはカギがないということです。なので金庫を開けられません。

金庫はカギがなければ確実に開かないものでしょう。自分がピッキングなどの技術を持っているのであれば話は別ですが、そんな技術を持ち合わせているわけでもなく、練習をする気もないですのでこの金庫は現存しているにもかかわらず現存していないのと同じ状態なのです。

いわゆる宝の持ち腐れといえばいいでしょうか。

この金庫の中には私の預金通帳はもちろんのこと、現金で数十万円、そしてクレジットカードなどの大切なものが多く入れられています。なのでこの金庫が開いてくれないと、今後の生活に大きな支障を来してしまうことになるのです。ですがカギが無いわけですから、開けることができません。これだけもどかしい状況がこの世にあるでしょうか。

しかし、さすがにずっとこれらの大切なものを金庫の中に入れておき、カギを開けられない状態にしておくわけにもいきませんので、どうにかして対策を取りたいと思います。その対策としては金庫を物理的に破壊してしまうという方法、もしくはピッキングのできる人間に解錠をしてもらうという方法などが考えられるでしょう。兎にも角にも、せっかく火事で焼け残った金庫、そのままにはさせません。