金庫診断士は取得するのが難しい資格なの?

金庫診断士

金庫診断士という資格があることをご存知でしょうか。金庫診断士は日本セーフ・ファニチュア協同組合連合会が認定する資格で金庫のエキスパートです。1995年1月の阪神淡路大震災での火災による金庫の被害状況に端を発した日本工業規格(JIS)の耐火性能についての見直しや、同年7月のPL法の施行に伴い始まりました。主に正しい金庫の知識や使い方の普及を目的として、業界の共通な知識レベルを持ち、金庫に対する統一的なアドバイスや判断をすることが可能となっています。具体的には、耐火、防盗金庫の正しい選び方、書類、宝石、絵画、CD、DVDなど収容物の種類による用途別の使用法の明確なアドバイス、また、使用中の耐火、防盗金庫についての正しい診断を行い的確なアドバイスを行うなどが挙げられます。

その金庫診断士ですが、取得するのには試験があります。試験自体は合格率92%とそこまで狭き門ではありませんし、試験前に講習会を開催しきちんと勉強をすれば合格できるようなカリキュラムが組まれていますが、誰でも受験できるというものではありません。試験を受けるには、日本セーフ・ファニチュア協同組合連合会の法人会員になって初めて受験資格が得られます。そしてその会員になるには、会員企業からの推薦状が必要で、書類審査に合格しなくてはなりません。つまり個人では受験ができないということで、したがって個人では取得は無理ということになります。